ブログお引越ししました。名前は若干変わりましたが今まで通りで、変態&コスプレイヤー&ただのヲタク兼ゲーマー&腐ってます。
進撃同人誌が大漁すぎてもはやついていけない…そっと見守ろう。エルヴィンの眉毛どうにかしたって。あとカツラ。最近はトラファルガー・ローにラブハリケーン\ロール!スモロ!ドフロ!/
誤った道
「俺、わからないんです…! 監督のことが、だから…っ! どうしたら、いいのか、わからなくて…!」
悔しくて涙が零れる。
小さな両の手で顔を覆う。
目の前の少年を見下ろしながら二階堂は悔やんだ。胸が苦しくて痛い。
「豪炎寺」
涙を拭うその手を掴んだ。
足はサッカーで鍛えられても、手はお子様特有の肉のやわらかさだった。
まだまだ彼は幼い。
驚いて顔を上げる少年の目は黒く濡れ、何度も何度も擦ったせいで目元は赤く腫れていた。
見上げる黒がさらに心を抉る。
「豪炎寺は、どうしたい? 俺はこれ以上お前を苦しめたくはない。けど、自分に嘘をついてプレーし続けるお前も見たくない。先生はお前の後悔しない選択を尊重したいんだ」
酷なことを言っているのは重々承知だ。
「お前はこれがいけないことだとわかっているんだよな。だからどうしていいかわからないし、苦しい」
涙がみるみる溢れる。
口を真一文字に閉め鼻をすすった。
「後悔しないように選択しなさい。俺は豪炎寺の意思を尊重するよ、例えそれが世間に受け入れられない答えだとしても」
教育者として残酷な応えだ。
わかっている。
あえて遠回しな言い方でも、この子はきっとわかる。
この選択が何を意味するのか、この道がどういう方向に続いているのか。きっとこの子にはわかっている。
だから、だ。
「お、俺は…」
握った手首の脈が伝わる。
トクン、トクン。
「俺は、先生が好きです」
「俺、わからないんです…! 監督のことが、だから…っ! どうしたら、いいのか、わからなくて…!」
悔しくて涙が零れる。
小さな両の手で顔を覆う。
目の前の少年を見下ろしながら二階堂は悔やんだ。胸が苦しくて痛い。
「豪炎寺」
涙を拭うその手を掴んだ。
足はサッカーで鍛えられても、手はお子様特有の肉のやわらかさだった。
まだまだ彼は幼い。
驚いて顔を上げる少年の目は黒く濡れ、何度も何度も擦ったせいで目元は赤く腫れていた。
見上げる黒がさらに心を抉る。
「豪炎寺は、どうしたい? 俺はこれ以上お前を苦しめたくはない。けど、自分に嘘をついてプレーし続けるお前も見たくない。先生はお前の後悔しない選択を尊重したいんだ」
酷なことを言っているのは重々承知だ。
「お前はこれがいけないことだとわかっているんだよな。だからどうしていいかわからないし、苦しい」
涙がみるみる溢れる。
口を真一文字に閉め鼻をすすった。
「後悔しないように選択しなさい。俺は豪炎寺の意思を尊重するよ、例えそれが世間に受け入れられない答えだとしても」
教育者として残酷な応えだ。
わかっている。
あえて遠回しな言い方でも、この子はきっとわかる。
この選択が何を意味するのか、この道がどういう方向に続いているのか。きっとこの子にはわかっている。
だから、だ。
「お、俺は…」
握った手首の脈が伝わる。
トクン、トクン。
「俺は、先生が好きです」
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